スペインの挨拶は「オラ!」。朝も昼も夜も、いつでもどこでも、まずは「オラ!」の一言で始まります。よって、スペインのことを親方名付けて「オラオラ帝国」。我々オラオラ帝国探検隊2009年春の記録です。
4月30日(木) バルの聖地でバル巡り2日め(サンセバスチャン)
旅の11日目、サンセバスチャン2日目。お天気は今日もはっきりしません。小雨が降ったかと思うと、真っ青な空が顔を出し、しかしまた1時間もしないうちに雨が降り出すという繰り返し。
朝9時過ぎにホテルを出発。
↑ホテルの目の前の市場。地上はショッピングモール、地下がメルカード(市場)になってます。
↑お洒落なカフェ(パン屋さん?)があったので、カウンターで注文して、外のテーブルで軽い朝食。
その後、昨日寄ったタバコ屋さんでおじさんに挨拶、相談しながら、またシガーをゲット。そしてまた散歩。
↑途中で見つけた酒屋さん。お店もお爺さんも、とってもアンティーゴ。なんでも200年以上の歴史があるそうです。ここで、私はワインを、親方は古いブランデーを買いました。
親方がお酒に詳しく、古いボトルが好きとわかると、片言の英語で店中(倉庫から屋根裏?まで)案内してくれました。
↑天井までボトルがぎっしり。下に移ってる茶色い壁を近くで見ると↓
↑壁に穴があいていて蛇口がついてます。今は使ってないけれど、昔は壁の裏に樽を置いて、ワインを注いでいたそうです。
↑親方垂涎ものの古いボトルがたくさんあります。天井の上の方は年代物のボトルに年代物の埃がたまってます。親方は、ちゃんと意味あってついている古い埃はとても愛おしいそうです。自分が買った古いブランデーの埃もおじいさんが敢えて拭かなかったので、安心してました。スペインの埃も立派なお土産です。
↑これは倉庫ですね、たぶん。年代もののワインが実に無造作に積み上げられてました。
↑表のショーウインドウには「Vega Sicilia」のワインが並んでました。お爺さんいわく『ハポネスはみんなベガシシリアが大好きね。」
いいお店でした。サンセバスチャンに行ったら、またぜひ行きたいです。
ホテルに荷物を置いて、お昼のバルはしご開始。
橋を渡ってグロス地区へ。まずは『Alona Berri』(アローニャ・ベリ)。
テーブル席もあり、上品でシックな内装。有名店です。
サンセバスチャン、バル界のドン?です。
カウンターには、美味しそうなタパスがセンスよく並べてあります。これを見ただけで、他のバルとはちょっと違うぞという期待で胸がふくらみます。実際、本当に感動的に美味しかったです。カウンターのタパスを注文すると、厨房でひと手間ふた手間かけて出してくれます。これぞ「ミニチュア料理」の真骨頂。以下、写真でお楽しみください。(帰国してすぐのときには全部覚えてたんだけど、今では何のお料理か忘れてしまったものもありますが。)
ウニのスープ。
たこ。
フォアグラ。
イワシ。だったかな。
↑上の2つ、ピンチョスコンクールで優勝した作品。
カニ。
ハムと何だったかな。
ここは、本当に見た目も美しく、味も最高。「本当にきれい。芸術作品のようですね。」と言ったら、おじさんは「ありがとう。でも、きれいなことより、食べて美味しいのが一番大事。ほら、一緒にワインを飲んで。それも大事。きれい。美味しい。楽しい。大事。」と言ってらっしゃいました(たぶん)。(おじさんの台詞が片言なのは、私のスペイン語理解力が乏しいからです。)おじさんはスペイン語しか話しませんが、若い女の子が英語でお料理の説明をしてくれました。我々は「おいしー」と「さいこー」という日本語を教えてあげました。
そうそう、ここで前日『タンボリル』のカウンターで隣にいたドイツ人夫妻と再会。「昨日もお会いしましたね。」「タンボリルでね。覚えてますよ。」って会話をしてたら、おじさんが「あそこのマッシュルームは食べたかい?最高だよ。」と加わってきてくれました。話してたら、サンセバスチャン中のバルのオーナーと料理を知り尽くしているようでした。さすが、ドンでございました。
大満足して、相変わらず雨が降るなか、次のお店へ。歩いてすぐの『BERGARA』です。
ここのオーナーと、アローニャベリのオーナー二人が、この街のバルのピンチョススタイルを確立したそうです。(と、どこかで読んだ記憶があります。)
残念ながらオーナーはいませんでした。時間のせいか、お客さんも少なかったけど、お店の雰囲気はよかったですよ。
再びホテルに戻って、ひとやすみ。そして、出陣。フェルミン・カルベトン通りの『CASA TIBURCIO』。
正統派の老舗バルって感じ。ここはたくさんの人で賑わってました。カラコレス(かたつむり)食べました。
それから、前日最後に行った親方お気に入りの渋いバルへ再び挑戦。
2日続けて行ったから、お店の人も覚えていてくれました。話をしたら、働いてる人たちはブラジルから来たとのこと。親方がボサノバ歌うからポルトガル語の話とかして、いろいろ盛り上がりました。(でもボサノバは好きじゃないらしい。)ワインもサービスしてくれて、楽しかったなぁ。
そして再び街へ。歩いていると、どこからか音楽が聞こえてきます。港でイベントでもやってるのかなぁと、音の方向に近づいていくと。。。。
<オラオラ帝国探検隊日記(11)-2>へつづく。。。